2022.01.29 | 解説
ダイエットで、運動と食事が同じKCALだとしたら、痩せるか太るかを解説します
どうもみなさん、こんにちは。
トータルケアラボの鳥飼です。
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今日のテーマは、同じ摂取カロリーと同じ消費カロリーだったら痩せる??太る??をテーマに解説していきたいと思います。
3000kcal食べて、3000kcal動いたら痩せるのか??
果たして、痩せる??太る??
このテーマでやっていきたいと思います。
気になる方も多いのではないでしょうか??
みなさんカロリーが同量であれば太りも痩せもしないというイメージをお持ちかと思います。
最初に私の個人的なイメージをお伝えして、最後に実際に研究で明らかにされた結果について触れていきたいと思います。
本日も最後までお付き合いください。
まずは消費カロリーとは何かを見ていきましょう。
基礎代謝量+消費カロリーというのが、人が1日に消費する全てのカロリーです。
基礎代謝量を考えるときに活動量とは別に、体内で起きているエネルギーの消費について考える必要があります。
寝ていても、何もしなくても、生きるためには心臓が動いたり、呼吸器官が動いたり、筋肉によって体温発熱をしたりしています。
そういった活動の動きと関連しない消費カロリーのことを基礎代謝量と呼びます。
この基礎代謝量は、動かなくても勝手に消費をしてくれるとても便利な消費カロリーになります。
そして、運動をすることによって消費をするカロリーもあります。
これは何も運動といっても、スポーツやランニングを指しているわけではありません。
座っているカロリーも含まれますし、日常動作歩くなどの消費カロリーも含まれます。
そして、ウォーキングトレーニング、ランニング、スイミングなど意図的に運動をする。
消費カロリーも消費カロリーには含まれてきます。
消費カロリーと一言で言っても考えると、多くの器官による消費カロリーが種類としてあるわけです。
この消費カロリーを、全てを含めて1日に3000kcal消費する人がいたとします。
しかしこの人は、3000kcalの食事を毎日消費カロリーとぴったり同じ量を食べています。
消費されるのも3000kcalで、摂取されるのも、3000kcal。
この場合、この人は、太りますか?それとも痩せますか?
それとも全く変わらないでしょうか?
これが今日のテーマです。
結論から言います。「人によって答えが違う」というものです。
ここからは少し鳥飼の個人的見解をお話していきたいと思います。
その後、正式に研究された結果に触れていきます。
これはその人の食べたものによっても変わりますし、
その人の体組成によっても変わりますし、
その人の動いた内容にも関わってきます。
この3つが結果に影響していきます。
それではまず数3000kcalの食事内容について考えていきましょう。
3000kcalと言っても何からその3000kcalを摂取したのかということが不明確です。
バランスの取れた食事で3000kcalを摂取しているかもしれません。
また、糖質過多の3000kcalかもしれません。
脂質過多の3000kcalかもしれません。
糖質・脂質が中心のジャンクフードで固められた3000kcalなのかもしれません。
ジュースだけで3000kcalを摂取し、固形物を食べていない人なのかもしれません。
よく本などに書いてある文言として、「健康的なものでも、食べ過ぎると太る。」という文章を読む機会があります。
私は甚だ疑問を持ってしまうのですが、果たしてそうなのでしょうか?
それでは、キムチをイメージしてください。
キムチは、総菜部門の中ではカロリーこそありますが、体にはいいものだと思います。
他の炭水化物や、油の多い料理に比べると、確かに格段にキムチのカロリーは少ないかもしれません。
まず、キムチのような野菜中心でできたものを3000kcal食べることは、現実的に考えて、一般の人には難しいことなのですが、ここでは食べることができる能力を兼ね備えた人物がいたと仮定してください。
しかし、キムチの栄養素というものを考えたときに、
3000kcal分のキムチの栄養素が体内に入ってきて体脂肪に変わるということは非常に考えにくいと思われます。
厳密に説明が欲しい方には申し訳ないのですが、成分表と電卓を片手に計算してください。
体にいいものでも、食べ過ぎると脂肪になる例としてプロテインが挙げられます。
プロテインも飲みすぎると太ってしまうと認識している方が多い気がしますが、そちらも甚だ疑問です。
糖質が入っているプロテインドリンクのようなものを摂りすぎると、糖質は体脂肪に変わってしまうので、確かに脂肪になってしまうでしょう。
しかし、糖質の入っていない質問入っていない純タンパク質のものが体内にどれだけ入ってきたとしても、体脂肪に置き換わるということはあまり考えられないことだと思います。
もしそれが起きるとすれば、糖新生のケースに限るとは思われますが、たんぱく質を多く取っている状態になりますので、糖新生が起きたとしてもそこから体脂肪を貯蔵できるほどの糖を発生させるという状況は考えづらいのではないでしょうか?
また、糖新生が起きたとしても、それが目に見えてわかるような体脂肪の量ではないと思われます。
これも厳密に考えたい方は、そもそものプロテインの種類を多く揃えた上で実際に試してみてください。そして結果を教えてください。ブログで公表したいと思います。
以上のことから、3000kcal、この方が油や糖質で固められたもので食事を取っているとしたら、運動の量が通常の一般人レベルであれば体脂肪に置き換わるケースは大いにあると思います。
しかし、今回は考えても3000kcal消費をしているという特殊な状況と、3000kcalの糖質脂質で中心で固められた特殊な食事という特殊なバランス関係を見たときに、
この人の基礎代謝量、及び運動量というものに着目をする必要が出てきます。
運動した場合の消費カロリーが多く、基礎代謝量は一般的な1500kcalだとします。
3000kcal消費をしているわけなので、この方は1500kcalの運動を行っているというわけです。
60分のウォーキングが300kcal燃やしてくれることから計算をしていきます。
5倍の5時間のウォーキングを毎日行っている計算です。
または、2時間半のランニングを毎日行っている計算になります。
これだけの運動を行っているのであれば、有酸素消費として、ホルモンとしてはリパーゼが大量に分泌され、体内にある糖質は既に枯渇を果たし摂取したものが、たとえ糖質脂質中心であったとしても、体脂肪になる前に消費をするのではないかと推測がされます。
糖質と脂質で3000kcal食べたとしても全てが糖質だったと仮定すると750gの糖質を摂取した計算になります。なぜなら糖質1g4kcalだからです。
750グラムの糖質を摂取したということは、750グラム分の消費カロリー運動を行うことで摂取した糖質は燃焼されます。
つまり太ることはまずありえないと私は推測したわけです。
では、体組成の話にいきます。
この方が2500kcalの基礎代謝量を持つ人物だったと仮定をします。
その時点でダイエットは不要ですね。
2500kcalの食事を取ったとしても、この人は太ることはありません。
2500kcalと言えば、筋肉量がかなりの量になるはずです。
トレーニングも日々、限りなく行っていることでしょう。
こうして、この2500kcalの基礎代謝をお持ちの人物の、運動で消費するカロリーは500kcalとなります。
2500kcalの基礎代謝で自由自在に、脂肪を燃やす工場が体内に既にあるわけです。
そして、500kcal着実に有酸素運動もしているわけです。
3000kcal、たとえ、ピザやパスタなどの糖質と脂質で塗り固められた食事を送っていたとしても、太るということは考えづらいと思われます。
つまり、太ることはない。
という結論です。
ここまでが私鳥飼の思う個人的な見解なのですが、
実際はイギリスの研究機関が同様の研究を行ったことがあります。
その結果は私の見解と少し異なる様でしたのでご紹介します。
被験者にxkcalの食事とxkcalの消費カロリーを守らせた研究ケースを考えたときに、このイギリスの研究では、とても興味深い研究結果の発表を行っています。
結果としては、被験者多数の中で
体脂肪率の多い被験者と少ない被験者の群で結果が異なったそうです。
というのは、同様の選手カロリーと消費カロリーを生活をする場合、
体脂肪率が高い群は、実験の結果、体脂肪は燃えにくかった、むしろ体脂肪が増えやすかったという結果に陥ったそうです。
逆に摂取カロリーと消費カロリーが同じ状態で、体脂肪率の多くない群では、
この実験では体脂肪量が多く燃焼され、体脂肪率が下がったそうです。
ここから考えられることとして、体脂肪率が高い方というのは同じ運動を行ったとしても体脂肪を燃やすことが難しく、ハードルが高いのかと思われます。
いわゆる痩せにくく太りやすい体になってしまっているということです。
逆に同じ生活を痩せている人がしても、太りにくく痩せやすい体になっていますので、そこまで体脂肪がつくこともなく、すぐ元に戻しやすいのではないでしょうか?
それでは次に、なぜそういうことになっているのかということを推測していきたいと思います。
それは、体脂肪率が多い人にはホルモン異常が起きていることが考えられるからです。
体脂肪率が多い方というのは、トレーニングを行っても、
成長ホルモンが出にくいテストステロン値が上がりにくいことがわかっています。
また、体脂肪率が多い方というのは、
糖質依存またはアルコール依存の方が割合として多いような気がします。
こういう方は糖質やアルコールを摂取したときでないと、ドーパミンといわれるホルモン物質「幸せホルモン」が分泌されないようになっています。
アドレナリンやドーパミンを介して分泌されるホルモン感受性リパーゼと言われるホルモンが分泌されます。
このホルモンは運動によって、体脂肪を分解してくれる効果があります。
依存のある方はこのドーパミンが出ないということでリパーゼにも影響が出てしまいます。
これは太っている方が言い訳として、
「本当に運動しても痩せない」
という言葉がただの言い訳ではなく、ホルモン異常の体質になってしまっているということを表していると思います。
ここでの提案なのですが、もし体脂肪率が多い方というのは、
少なくとも100kcal以上のの運動消費を行い、消費カロリー以下の摂取カロリーを食事で摂取していくということを考えるかと思われます。
いわゆる、たくさん動いて、少ない食事を取っていくダイエットというのを考えられるかと思います。
考え方は間違っていないとは思いますが、併せてホルモン異常性の体質を持ちなので、ぜひ体質改善ということにも着手していただきたいなと思います。
その体質改善の方法はまた後日ご説明させていただけたらと思い、本日のブログはここまでとさせていただきたいと思います。
それではここで終わります。さようなら。